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 この作品では十一人の人物がとりあげられ、それぞれに一章ずつが当てられている。そのうち七章(『旧グラトコフスカヤ村のカザーク』から『ゴーリキーとの出会い』まで)は有名人、四章(『フォガバール』から『《狼鑑札》をつけた人々』まで)は無名人で、原著もこの順序に並べられているが、この訳本ではその順序を入れ替えた。その理由は、《有名人》の章に《無名人》が何の紹介もなくいきなり登場する場面があり、事情に通じていないとその主役、脇役の顔合せの妙がつかめないと見たからである。幸い《有名人》の章も《無名人》の章も内容的にはそれぞれ独立しており、順序を替えたことによって全体の印象に大きな影響はないと思われるが、作者の意図を曲げたことをここでお断りしておきたい。

わが放浪 わが出会い: 帝政末期のロシア人 PDF版

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